2023年3月2日付で馬奈木厳太郎氏を提訴した件について「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」からの声明です。

提訴詳細はこちらのニュースを御覧ください。
https://www.bengo4.com/c_18/n_15703/

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これまで自身の性被害の告発や、業界の体質改善に向けた会見、取材などで顔出しをしていましたが、今回始めて顔出ししないことにしました。
被害者の顔ばかり報道されることが嫌だからです。考えてみれば当たり前のことが慣習的に問題ない事になっていると感じました。本当に世間に認知されるべきは加害者の顔ではないでしょうか。

「何の為に告発したんだ」、と私に思うでしょうか。社会のために刑の厳罰化を求めるためです。

第二東京弁護士会に馬奈木氏の除名や、生涯弁護士として活動しないということを求めたいと思います。

演劇界では昨年男性俳優が自死を遂げ、ほぼ時を同じくして、ある女性俳優もレイプや複合的な要因によって自死しています。そのことはほとんど誰も知らないと思います。しかし演劇界には暴力とレイプが蔓延しています。そんな業界だからこそ馬奈木氏が私への加害から一年の間、ハラスメント講習を実施することができたのだと思います。文化庁や行政など公的な補助金が出ている多くの劇団が馬奈木氏のハラスメント講習を、お墨付きとして公演を打っています。ハラスメントが人権の問題だとわからず、ジェンダーアップデートを異様なまでに拒み、レイプしやすい土壌を確保する。演劇界は最低最悪の業界です。もし演劇を志す子供若者に一言、と言われたら「演劇と名のつくものから逃げ、かかわるのをやめなさい」と言います。

司法のもとでどう裁かれるか、正しい判決がでて初めて、前向きに生きていくことができると思います。

文化庁及び行政に、馬奈木氏が関与した企業・芸術団体に対して、公金を財源とし支払われた補助金の返金や、打ち切りを求めたいと思います。

また公金を財源としながら縁故採用と賃金未払いが恒常化し、復興を名目に児童の公教育に関与しながら、レイプによって従事者の自殺者が多発している演劇業界の内情について、なにが起きているのか、詳しく知りたい記者の方がいらっしゃいましたら、私が10年で見てきたことをお話します。ご連絡下さい。
本日はありがとうございました。

演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会 代表 知乃

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主に相談事業を担当している副代表でハラスメントカウンセラーの田中円(たなかえん)と申します。

今回の事案についてお話する前に、私たちが昨年末受けましたバックラッシュについてご説明させていただきます。
現在フェミニズムにおいて、トランスジェンダーと女性スペースの問題、また性売買の新廃止論と非犯罪化論は、大きな議論を巻き起こしているものです。
私達はセクハラに反対していることから新廃止論に賛同していますが、その議論に乗じて、昨年末、大変酷いバックラッシュが行われたことには大変強い憤りを持っています。
私たちの団体が信用を毀損した、などというツイートに700もイイネがついていることは、これまでどのような心の痛むMetoo告発にも、そのような数のイイネ、関心が向けられなかったことを思う時、本当に絶望的に思えることでした。
その時イイネした方々に私たちは問いたい。あなた達はきちんと性売買とトランス問題を理解された上で、そのイイネをしましたか、と。
私たちがまるでトランス差別者のような騒ぎ方をされましたが、私もノンバイナリーですし、広義で言えばトランスジェンダーです。
私達を全く見当違いなやり方で叩くことによって、多くのハラスメントを追求する機会が失われたことを、どうか今一度お考えいただければと思います。

さて、私達は現在のところ、一円の助成金も貰っていません。知乃と私、ただ2人で運営しています。
これまで多くのハラスメント相談を受け、調査し、追求してまいりましたが、その費用は有難い寄付で成り立っていますし、現在は多くが持ち出しです。
なのに、演劇界で大変影響力のある製作者を支援するサイトである“fringe”はこのように
http://fringe.jp/knowledge/k060.html

馬奈木の件を取上げながら、馬奈木が担当し、演劇界の最初のMetoo告発における示談案件であり、その示談金で代表の知乃が設立した私達団体には一言の言及もありません。

ワーキンググループが作成したという
「舞台芸術関係者向け性暴力・ハラスメント相談窓口リスト」
https://harassmentmadoguch.wixsite.com/list

にも私たちは掲載いただけません。
演劇関係のハラスメントを扱う現場の多くが、私たちが最も多くの告発、その協力、相談を受けてきたにもかかわらず、私たちを無視します。
勿論私達が上手くできなかったこともあるかもしれません。
でもこれはあまりに酷くはありませんか?

劇作家協会でハラスメント委員を募集していると言うので、他薦いただきましたが、現在なんのお呼びもありません。
多くの業界団体が、私たちが被害者の意見を聞いて行っている、私たちのハラスメント防止研修は決してやらず、何度も、演劇界外の、一般業界の講師を呼んで研修をやることが、どのような効果をもたらすのか私たちは分かりません。
私たちが過激で、信頼できない、力不足の部分もあるかもしれませんが、どうしてこのように度重なる黙殺をするのですか?

私たちは既にいくつもの訴訟を起こされているように、名誉毀損を恐れながら発言、調査を行い、谷賢一氏の告発の力添えや、これからも多くの大変深刻なハラスメント行為者の告発を行いますが、私たちが持っている以上の多くの相談を、大変多額の補助金を受けているであろう業界団体は受けており、勿論私達を凌駕するハラスメントの情報を持っていますよね。そしてその内部には、大変深刻なハラスメント疑惑のある人間を、知りながら何人も抱えていて、彼らを大変重要な地位につけているのではありませんか?
このまま彼らを演劇界の頂点に押し上げるつもりですか?

どうして多くの公金を受けながら、水面下でも、その情報をもとに調査せず、私たちが今身銭を切って調査しているにも関わらず、あらゆる演劇界のハラスメントの動きからはハシゴを外され、皆さんから、大変激しいバックラッシュを受けねばならないのですか?
私たちのやり方が過激でわきまえない、そういうご指摘はいただきます。
では穏便にやることで、どのような結果をどなたが出し、そしてハラスメント行為者を業界から追放できたのですか?
今私たちを始め、ネットで告発した多くの人間が名誉毀損で実際に高額の示談を強いられています。
表に出ていない自殺者も何人も何人も出ております。
馬奈木氏は市原氏のハラスメントの件で劇作家協会からご紹介いただいた弁護士ですが、劇作家協会の中心におられ、様々な事案を解決してこられた弁護士ですよね。
何らかのコメントは出されますか?

私たちの顧問弁護士が馬奈木であった間、彼に繋いでしまった全ての被害者に心よりお詫びします。本当に本当に申し訳ございません。
もし何かあられました方は、どうかご連絡いただければと思います。

深刻なハラスメントが起こった時、知らなかった、これから気をつけるというコメントを出される方が多くおられますが、たとえ本人は知らずとも、その周りの人間は知っている場合がとても多いです。
どうして忠告しなかったのです? どうして止めなかったのですか?
少なくともパワハラは稽古場でみんなが見てる前で起こり続けてきましたよね。
もし馬奈木氏のハラスメント防止研修を実施、推薦してしまったことで、自分が加害に加担してしまったと後悔されている方がいたら
どうか改めて、私たちのハラスメント防止研修を実施、推薦してはいただけませんか。

また、昔のハラスメントの話は、そういう時代だったからいいとは決して思いません。本当に反省している年配の方は、謝罪し、遡って、全て調査して、被害者に賠償し、補助金を返還してください。

そして私たちが水面下でしているように、相談を受け、独自調査をし、演出家や脚本家が基本的に参加する、懲戒制度を持つ第三者機関を設立してください。

そうすることで、今レイプされている多くの女性俳優、今怒鳴られ殴られている俳優が救われます。

そこまでして、演劇界、また芸能の世界は革命されるのだと思います。
現状の体制のまま、改善されていくとは思いません。
今の演劇界はあまりに腐敗しています。焼き尽くし、滅ぼされるべきです。

私たちは今後もあらゆる手を尽くして、今泣いている被害者に手を差し伸べ、相談に乗り、調査をし、出来る限り、力を尽くして参りたいと思います。
何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会 田中円
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